かつて漁村の集落の子どもたちが通った築約100年の木造校舎の横にあった体育館を解体し、新たに漁村留学の子どもたちの宿舎とセミナールームを計画。
土地の記憶を継承する
集落の行事の拠点だったこの場所に再びみなの集まる場所をつくるため、かつての漁家の構成に倣う。炊事や仕事の場となる土間、皆の集まる広間、暮らしの場となる座敷。
雄勝石のスレート、雄勝の土、宮城の杉など最大限地場の素材を使い、地元の大工、職人で作り上げる。
校舎の木製建具を再利用するなど学び舎としての記憶を受け継ぐ。
子どもたちの暮らしと学びの場となるこの建物には雄勝の宝がたくさんつまっている。
所在地: 宮城県石巻市
用途:ホール、漁村留学宿舎
延床面積:421.72m2
構造・階数:木造、2階
竣工:2021年7月
写真:北田英治(1枚目を除く)