フランスのナントにあるリュウ・ユニック(Lieu Unique:LU)からインスタレーションをしてほしい、という招待を受けた。LUとは、ナント国立現代文化センターのことで、ビスケット会社(Lefere Util=LU)の工場建物を再利用した、新しいタイプの展示空間である。
1200m2の会場を栗の木の枝(牡蠣の養殖に使ったものの廃材)、ブドウの木の枝、ワラや土など、ただ同然で手に入るもので構成することにした。さらにIFA(フランス建築家協会)のパトリス・グレ氏からの要望で、吉阪隆正とTeamZooの展覧会も同時に開催することになった。こちらは「いろは47」を使って、幅90㎝×長さ4.5mの巨大な掛け軸に考え方や作品を表現したものを日本から持ち込んだ。
ワークショップは、人の数と場所、場所の性格、光と影などをテーマにした。ナント建築学校やボザールの教授(約10名)、学生とボランティア(約50名)が参加するワークショップは2001年5月15日~6月6日、展示は6月7日~9月30日まで行った。ワークショップには日本からも丸山欣也、重村力などTeamZooの関係者や学生30名以上の参加があった。 例によって、まずフランスチームと日本チームのサッカーの交流試合から始まり、毎日の食事会やパーティなど、にぎやかなものとなった。期間中の入場者数は、LUのレコードとなった。
所在地: フランス・ナント国立現代文化センター
用途:インスタレーション ワークショップ
会場面積:2100㎡
材料:栗の木の枝、土、藁など
設営、ワークショップ監理:TeamZoo
協力:IFA(フランス建築家協会)
開催年:2001年