多治見中学校

敷地は多治見市の盆地に広がっている旧市街地と、丘陵地に開かれたニュータウンとの間に位置し、市営公園、ビオトープの公園、住宅などに面している。校舎を南北方向に3列に並べ、その間にプロムナードと中庭を配した。

プロムナードは校舎の間を通り抜け、周辺地域の住民に対しても開放されている。

教室群の基本単位は、2つの教室とそれを結ぶ多目的スペースからなるハウスである。1教室の単位よりも閉塞されず、全教室オープンスクール型よりもまとまりのある空間となっている。一斉授業にはホームベースが、グループ学習などの広い空間を要する活動には多目的スペースとホームベースが一体となって用いられる。アルコーブはよりどころを生み出し、流しを設けることでハウス内で行える活動の枠を広げている。 この様な各教室を中庭に面して配置し、教室~半外部廊下~中庭と緩やかに連続させることにより、教室での活動が中庭へ向かって滲みだし、中庭はいきいきとした場所となる。

所在地: 岐阜県多治見市

用途:中学校

延床面積:10304㎡(うち既存1475m2)      

構造・階数:RC造一部S造/地下1階地上4階

協力:アトリエ修羅

竣工:2001年7月

2002年 公立学校優良施設 文部大臣奨励賞

2003年 第5回岐阜県二十一世紀ふるさとづくり芸術賞 最優秀賞

2004年 USA DESIGN SHARE 学校部門最優秀賞