


現場の保育者たちと建設に向けたワークショップを重ね、共同で園舎づくりをすることを大切に設計を進めたプロジェクト。
暮らしのための園舎、多様で豊かな保育環境、地元のスギ材で作る木造園舎。
保育者からあがったこれらの意見を元に計画をした。
敷地にもともとあった小山、ケヤキやサクラの大きな樹木を残して、園庭を囲うように3つの分棟園舎を配置した。
小山の斜面や裾野、ケヤキの木陰、落ち葉、建物同士の隙間…などのさまざまな要素をきっかけに遊びこむ。
各棟はどれもすぐに園庭に出られる土間や縁側があり、園庭を介して互いに意識が届き、自然と行き来が生まれる。
保育室やランチホールには、小山の傾斜が内部に入り込んだような大きな段々があり、現しとした柱梁と段々により多様な居場所が生まれている。
中にも外にもそれぞれの居場所があり、こどもも大人もみんな一緒になって暮らし、育っていく。
所在地: 宮城県
用途:認定こども園
延床面積:863.23㎡
建築面積:779.25㎡
敷地面積:2249.10m2
構造・階数:木造・平屋一部2階建て
設備設計:THPLAN、大瀧設備事務所
竣工年月:2023年4月