喜多見バオバブ保育園

世田谷区が待機児童解消のために、公園を敷地として建設運営事業者を募集した新設保育園。公園の一部である変形の限られた小さな敷地で、定員数を最大限に確保することが求められた。

公園には、けやきが大きく育ち、周辺には畑も残り、緑の多い環境である。

敷地を横切る暗渠により区切られた三角形の土地いっぱいに建物を配置し、けやきを残すために平面プランが凹形状になったことなど、変形の建物であるが、それを逆手に活かして、変形廊下のいくつかの遊びコーナー、窓の外にけやきの枝がいっぱいに見える図書コーナー、明るい階段踊り場のコーナーなどを計画した。 土地から導かれる制約もまた、多様な空間をつくるきっかけとなると考えている。

所在地: 東京都世田谷区

用途:保育園

延床面積:627㎡

構造・階数:木造軸組み工法/2階

協力:ミノハラスタジオ(サインデザイン)

竣工:2012年3月