帯広の繁華街につくられた、地ビールのパブ&レストラン。客席のレベルは多層で、10のコーナーがあり、十勝大壁と蟻塚のある中央の吹き抜け部が求心的な役割を果たす。
十勝の土で小さな団子をつくり、積み上げ、張り付けていった「十勝大壁」の迫力。
15メートルもある木を帯広郊外の万年(マンネン)から伐り出し、20人がかりでかついで運び、クレーンで吊り込んでおさめた。
電動式の天窓はゆっくりとスライドし、内は外と一体となる。
亜熱帯の植物と共にそびえ立つ、巨大な「蟻塚」。十勝大壁とともに左官の久住章氏がつくりあげた。
「こんなことをやったら、びっくりするやろ。どうや、俺に勝負してこいや。そういうことないとおもしろくないやろー」
木を思い起こさせるような柱。つるつるでざらざらのテクスチュア。
所在地: 北海道帯広市
用途:飲食店
延床面積:997㎡
構造・階数:RC造/地上3階地下1階
協力:久住章(土壁制作)、高橋英双(家具製作)
竣工:1997年