2014年6月28日
上野動物園園外倉庫が竣工しました。
築90年ほどのレンガ倉庫をリノベーションしたものです。
単純に耐震補強をしたいところでしたが、築の古い組石造であるため、
現行法の組石造の壁厚さ400mmには足りない、350mmしかありませんでした。
そこで、内部に全く新しく鉄筋コンクリート造の構造体を造り、既存のレンガ壁は外壁材とみなし、
古くからの姿をそのまま残すという、変わった方法をとりました。
2014年6月 2日
屋久島 あゆみの森幼稚園増築 竣工
あゆみの森幼稚園の増築園舎が竣工しました。
屋久島の南側、尾之間にある小さな幼稚園。
こども園にするため、あらたに保育施設を増築した。
既存棟(写真奥)、3〜5歳の保育室がある「みんなの家」(左)、0〜2歳の保育室がある「小さな家」(右)の集落のような配置。大きなモッチョム岳はこのまちに住むみんなの象徴的な存在。

強い陽射しを遮る低い軒。
木材で囲まれた保育室。大きな開口から風が通る。
内側と外側どちらからでも。
木の床は気持ちいい。みんなぺたぺたごろごろ。
広いデッキは走りたくなる。
かわいいステージ。
屋久島の「地杉」(樹齢50~60年の植林杉)を使った柱。
この園舎には、屋久島の歴史、屋久島の山や森、それらの木を加工し建物を作る大工さんという仕事、先生や保護者の子どもたちへの思いなど、地域のたくさんのことが詰まっている。
子どもたちには柱に抱きつきながらそれらを体で覚えていってほしい。
2012年4月25日
喜多見バオバブ保育園 竣工しました
東京都世田谷区に『喜多見バオバブ保育園』が竣工いたしました。
公園の一部を区画した敷地であり、シンボル的存在であったケヤキとサクラを活かし設計しました。
緑に包まれた、公園の中の少し大きなお家です。

玄関
日が暮れてからもあたたかな光がこぼれてお迎えの方々を包む
[建築概要]
敷地面積:907㎡
延床面積:626㎡
構造規模:木造軸組工法 地上2階
工事施工:白石建設株式会社
工期:2011/9〜2012/3
保育園定員:77名
公園の一部を区画した敷地であり、シンボル的存在であったケヤキとサクラを活かし設計しました。
緑に包まれた、公園の中の少し大きなお家です。

建物全景
周囲の緑にとけ込みつつ映え、一日の陽の変化で様々な表情を見せる
ホール
国産無垢材をいかした、木立の中に居るような空間。独立柱が寄りどころとなる。

乳児保育室(0〜2歳)
寝ている時間の長い子どもたちのために、天井はぬくもりのある布張りに。

周囲の緑にとけ込みつつ映え、一日の陽の変化で様々な表情を見せる

国産無垢材をいかした、木立の中に居るような空間。独立柱が寄りどころとなる。

乳児保育室(0〜2歳)
寝ている時間の長い子どもたちのために、天井はぬくもりのある布張りに。

玄関
日が暮れてからもあたたかな光がこぼれてお迎えの方々を包む
[建築概要]
敷地面積:907㎡
延床面積:626㎡
構造規模:木造軸組工法 地上2階
工事施工:白石建設株式会社
工期:2011/9〜2012/3
保育園定員:77名
2011年6月23日
〈保育所づくりは村づくり〉講演会のお知らせ
わたしたちは、平成24年度・25年度建設予定の「中札内保育所」の設計を開始いたしました。
園舎の改築に向け、村や保育所だけでなはなく地域のみなさんで新しい保育所について
考えていきたいと思い、ワークショップを行いながら設計をしています。
そのひとつとして、千葉県富津市の和光保育園 鈴木まひろ園長に、保育について講演
いただくことになりました。
皆様の多くのご参加をお待ちしております。
日 時 : 2011年6月25日(土) 18:00〜20:00 (17:30開場)
場 所 : 中札内村文化創造センター ハーモニーホール
講 演 : 社会福祉法人 わこう村 和光保育園 演出人兼大工 鈴木まひろ 園長
参加費: 無料(定員200名)
主催:中札内村、株式会社象設計集団
お問い合わせ:株式会社 象設計集団 担当:大亀
tel 0155-‐30‐4000 E-mail atelierzo@zoz.co.jp
※電話でのお問い合わせは平日午前10:00〜午後6:00と、させていただきます。

2011年4月13日
2010年12月22日
2008年9月26日
雨煙別小学校 コカ・コーラ環境ハウス
旧雨煙別小学校の再生計画が進行中です。
雨煙別小学校 コカ・コーラ環境ハウス 外観
廃校になった、北海道の栗山町立雨煙別小学校を研修宿泊施設として生まれ変わらせます。
雨煙別小学校の既存校舎は、昭和11年建築の木造二階建てで、70年以上の時間を経て、
今もなお残されているたいへん稀なものです。
雨煙別小学校 昇降口
ヨーロッパの寄宿舎のようなたたずまい
雨煙別小学校の校舎は、平成10年の閉校より風雨に晒され、傷みもありましたが、
特定非営利活動法人雨煙別学校が主体となって、財団法人コカ・コーラ教育・環境財団の支援と、
地元の方々のワークショップによる協力によって、再生工事が進んでいます。
「雨煙別小学校 コカ・コーラ環境ハウス」として来春のオープンします。
外壁は地元の大勢の有志によって塗装されました 体育館で乾燥
体育館の壁も有志の手で塗装されました
この「雨煙別小学校 コカ・コーラ環境ハウス」は、子供たちが自然、環境、人間、文化スポーツを考え、
多様な活動を体験・実践する場となる研修宿泊施設として、特定非営利活動法人雨煙別学校によって
運営される計画です。
雨煙別小学校の前には花畑が広がる 裏の川から見た雨煙別小学校
我々は次のようなコンセプトで計画を進めています。
・長く愛されてきた雨煙別小学校の姿を、記憶にとどめる。
・再生された新しい雨煙別小学校として、次世代に継承する。
・子供たちや若者のための、新しい活動の場を作る。
・2階を吹抜けとし、これまでとは違った空間を作る。
・夏の緑に合い、冬の雪景色に映える美しい建物にする。
・長い廊下を残し、当時の建築の力を継承する。
・そばを流れる川から続く、草花や木々に包まれた庭を作る。
内部再生の検討模型 既存の立派な梁を残しながら吹抜けを作る
トンボが飛ぶ初秋の雨煙別小学校