象設計集団

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かんなべ湯の森・ゆとろぎ

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神鍋高原の敷地は、木の多さと方角ごとのはっきりとした眺望が特徴的であった。この自然の好条件を生かしながら、ここならではの楽しみかたができる温泉をつくるべきだと考えた。単にお湯につかるだけではなく、自然の中を歩いたり、森林浴や日光浴、月光浴、会話、音楽が楽しめる温泉公園をめざすこととした。
この計画では、特色ある温泉をそれぞれの雰囲気、空間と共に敷地の各所に点在させ、お互いの温泉の間は周りの景色や建物を楽しみながら歩いてもらうこととした。また、この分棟型の考え方は木々の間にはめ込むように建物の配置を考えれば、敷地内の大きな木々をなるべく残すという、計画の最重要方針にもかなうものであった。
私たちは各棟の配置、木の残し方を考えるうえで、敷地を通る3本の軸(神鍋山の軸、神鍋高原の軸、谷の軸)を設定して、各棟の向きや外部空間のあり方、そこからの眺望が、変化に富んだ敷地内のそれぞれの場の特徴を
はっきりと出せるようにした。
敷地のあちらこちらにある各温泉は、森のように立った柱を縫って歩く歩行浴に適した温泉、地下ドームに天空から光が差し込み瞑想でもしてしまうような温泉、ガラスの温室の中で楽しむジャグジー、泳げる屋外にある湯川、景色を楽しめるスチームサウナ、季節をダイレクトに味わえる露天ジャグジーや湯滝のある円型露天風呂、裸で入る雰囲気の違う2棟のお風呂(ここ以外は水着着用で男女共用)など、それぞれが特徴ある湯温、水深、雰囲気を持ち、色々な楽しみ方、くつろぎ方ができるように計画をした。
また、お湯以外でも、木製デッキやデッキチェアのあるテラスで、昼寝や読書を語らい、こぢんまりした和室での待ち合わせや囲碁、レストランでの軽食、自然の中での散策等を楽しめるように考えた。
この温泉公園では、夏の水泳の賑わい、秋の紅葉、冬の雪、春の桜や新緑など1年を通してそれぞれの季節感を、訪れた人々が十分に楽しんでもらえるように外で楽しめる場を豊富に用意している。また、室内においても、建物と外部とを1枚の壁で遮断することなく、外部→半外部→内部という外と内との柔らかい自然なつながりを持つようにした。
この神鍋での温泉の楽しみは、温泉が仲介役となった、人と自然とのふれあい、人の時間の過ごし方、人と人との出会いの楽しみであると思う。

Data

  • 所在地 :
    兵庫県豊岡市
  • 用途  :
    温泉施設
  • 延床面積:
    1,497㎡
  • 構造  :
    木造 一部RC造
  • 竣工  :
    1994年03月