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ギザギザダンダン

ギザギザ、ダンダン、フワフワ、ゴツゴツ、クネクネ、グニャグニャ、シュワシュワ、ツルツル、ピカピカ、ザラザラ、サラサラ・・・・・・。物の形と質感をありありと伝えるすばらしい日本語だ。のびのびした部屋、ふうふう上る坂、ひやひやする塔のてっぺん、するする下りるすべり台、ごそごそもぐる穴。人と空間の関係を伝える良い言葉だ。ギザギザは鋭角的な手ざわり・尻ざわりの響きがあり、ダンダンはややにぶく、そこを人が上ったり座ったりする感じがある。スケスケは詰まっているところと空いているところが半分くらい。手摺はスルスル、鏡はツルツルが良い。掛け布団はフワフワが良い。誰でもすぐわかり合うこれらの言葉−オノマトピア。計画者は物の形、表面のありようを決めるとき、ダンダンかグニャグニャかトゲトゲか、そして誰にとってピカピカか、目標を明確にする。さらに正しい寸法とプロポーションと素材選択のみが、これを実現するだろう。目指すところは、人と物が親しい関係をつくることだ。